開脚して床にピターっとつくとか、体を前に倒してつま先が床にタッチする立位体前屈は、体の柔軟性のバロメーターとされています。ああなれたらいいのになぁ。と思っている方もいるでしょうが、私には無理。昔から自分の体は硬いから...ともう自分には関係ないと思っているあなたでも大丈夫!
体が硬い!というのは、自分の体はまだまだ変化できる、よくなるというかもとに戻る(本来の姿)んですけど、その硬さから今の自分の体の状態のいろんなことを教えてくれているということです。
体の柔らかさをチェックするストレッチっていろいろありますよね。
立位体前屈とかもそうですし、シコ踏みとかも。
あと、床座になって膝を開く動きや足を伸ばして座って上半身を倒したり、開脚して上半身をペターっと床につけたり.....
全部ダメ、苦手という方もいれば、これはできるけど、これはキツイっていうのがある方もいるかな。
それぞれのストレッチであなたの体の改善点が見えてきますよ。姿勢とか、体の歪みとか、どこの筋力が低下しているかとかね。だから、体がかたいあなたには「伸びしろ」がたっぷりあるということ!
体硬い人の口グセは「もともと」というんですけど、まぁ赤ちゃんの頃は、すごい寝相でも寝違えなんかしなかったんです。「もともと」とか「昔から」っていうのは、自分の可能性を否定する言葉ですから気をつけてね。
だから、もともと硬いなんてことはない。
赤ちゃんのときは柔らかい=若い。です。年齢を重ねるとだんだん硬くなって、お年寄りは石みたいに硬くなります。
生まれてたては柔らかいからほやほや、死後は硬直しますね。生きている限り、柔らかい方がいいに決まってます。
柔らかいと体が軽くて動きやすい=フットワークが軽くなりますし、怪我もしにくい。
柔らかいと血流もよい状態ですから、冷えないですし美肌も保てます。元気がある状態です!
あなたも今日から柔らかい若い!体づくりのために、ストレッチのための正しい理解を深めていきましょう。
股関節が硬いのは、お尻がゆるいのが原因だった

たとえば、床に座って、足の裏同士をくっつけて、膝をパタパタして、膝が床につくようにするストレッチ。
全然つかないよーっていう方、股関節が硬いと思ってるでしょ。それ間違いですからね。
膝をグイグイと押したところで、一生柔らかくなることはないでしょう。
なぜならただ、お尻をしめるが力ないだけだから。いつもお尻締めれてない状態ね。だから、かっこいいお尻してないはず。垂れたお尻は脚が短くみえるから損してるよね。
このときの角度が左右で違う場合なんかは、左右でお尻の大きさが違う場合が多くて、結果的には、左右で脚の長さも違っていて、体の歪みもあります。もちろん内側の太もももだるだる。
ちなみにこれ、何もしないけど、膝が床につく人は、筋肉ゆるゆるで、流動化した土地みたいになってるので、全然喜べませんかね。
この動きがスムーズにできるようになるためには、何よりお尻をギュギュギュと締められるようにすることです。
たとえば、こういう動きとかで。
そうすれば、その日のうちに少し股関節が開きやすくなりますし、継続することで、安定して開くようになってきます。開くようになってこの運動をすることで、股関節周りを緩める運動にもなりますし、内もも弾力が出てくるようになります。硬いままいくらこの運動をしても、股関節は一生開かないだけでなく、どこにも何にも聞かない意味のない運動になってます。(多くの人がこうなってますね)
体を柔らかくするには、伸ばせばいいという間違い!
まず「私の体は硬いから。」という多くの人は、多くの場合、致命的な勘違いをしています。
じゃぁ、体が柔らかいというのは、何?ってことからお話ししますね。
もうね、私たち食べ物でもなんでも「やわらかい」が好き過ぎて感覚がおかしくなってるんだけど。
「柔らかいと美味しい」みたいになって。
その美味しさって、ほんとは「柔らかいと」言う表現だけではないのに、いろいろな要素をまるっとまとめて「柔らかい」っていっちゃってるんだよね。

「体の柔らかさ」についても同じこと。体が硬いのは、柔らかくないから??柔らかいって何よ一体?!
多くの場合、体を柔らかくするには「ストレッチ」して筋肉を「伸ばせば」いいと思ってる。
柔軟性ってやわらかいこと。って
体の柔らかさはどうやって作るのかは「ストレッチ」という言葉を紐解けばみえてくるけれども、実はウイキペディアにさえ、ストレッチの意味についてこう書いてあるの。「筋肉を引っ張って伸ばす」ことを言うって。おいおい。だからみんな間違ったストレッチしちゃうのね。
スポーツや医療の分野においてストレッチ(英: stretching)とは、 体のある筋肉を良好な状態にする目的でその筋肉を引っ張って伸ばすことをいう。筋肉の柔軟性を高め関節可動域を広げるほか、呼吸を整えたり、精神的な緊張を解いたりするという心身のコンディション作りにもつながるなど[1]、様々な効果がある。
体をなんだと思ってるんでしょう?!?
「筋肉を引っ張って伸ばす」って怖いって思うの私だけ?そんなん、伸びきってしまうか切れるって思いません?
たとえば、劣化した輪ゴム、伸ばすと切れるでしょ?そもそも伸びない。
運動不足だったり、カッチコチだっりするあなたはこっち。だから、伸ばすだけをストレッチと思ったら危険よ。
もうひとつは、のびきったパジャマのズボンのゴム。
これも引っ張ったらどう?ひっぱったところで、つかいものにならない。何にもならない。(どちらかいえば関節とかも柔らかい女性に多いみたいです。)開脚とか結構ラクにできるし、ペタっとついたりするんだけど。弾力がないのよね。ストレッチしてもどこにも効果なし、やった気になったというかできている気になってるだけね。
体の柔らかさはしなやかさ。弾力があり伸縮性がある状態
じゃあ、体の柔らかさって何よ!ってことになるので、決めておこうね。
ここでは、しなやかな動きができる体とでもしておこうかな。筋肉に弾力(ハリ)があって、動かした時に、筋肉の伸縮性(ストレッチ)がある状態。ストレッチパンツと似てるかもね。だからただ柔らかいじゃない。ただ伸ばせばいいんじゃない。ってわかるよね。
ストレッチパンツでイメージすると、生地が柔らか過ぎると体フィットしないでしょ。だから、動いた時にその動きにフィットしないよね。体の服の間に隙間ができるよね。動きともぴったりフィットしない。
ストレッチパンツは、動きに合わせて伸びても、戻した時に戻る。着古したストレッチパンツは、伸縮性がなくなってきて、いつも使うところ、よく伸びる膝とか、生地が戻らなくなって、膝のところだけくたびれてた感じ。そういうことね。
いつも新品のストレッチパンツのようにストレッチ性の効いた体!というのが、体の柔らかさを作るコツね。
体の動きでいれば、伸びるためには縮むということができないと伸びれない、伸ばさないというのがストレッチの基本です。伸びれないものをそれ以上伸ばさない。伸びきっているものをそれ以上伸ばさない。だね。
ストレッチは伸びる縮めるをセットで考えよう!
たとえば、左の腰が伸びてないなーって、凝ってるなと感じたら場合、その部分、左の腰を伸ばしたくなりますね。
この場合は、左手を上に伸ばしてみることで、伸ばすというポーズでストレッチをすることにしましょう。この場合には、左足に体重を乗せるようにします。(右はかかとが浮いてつま先だけ地面についているような感覚です)腰に負担がかかる場合がありますので、無理ない程度にしてください。

まずはこの時、どの程度伸びているかなど感じてみましょう。
ちなみに、左が伸びてないなーって感じるときは、反対の右は伸びている(伸びきっていて張っている)場合が多いです。
右の腰を縮めます。右の腰を縮めるには、右足のつま先は地面についたままかかとだけ浮かせると、右の脇腹が縮みますね。実はこれだけで左の腰は伸びますし、右の腰が張っているということがほとんどなので、同時に右の腰のハリも解消できます。
これでもう一度最初のポーズ、左手を上に伸ばし左の腰を伸ばしてみましょう。
左を伸ばさずしても、左は伸びるのです。
これは体が部分ではなく、全体で繋がっているということです。どこかが縮んでいるということは、どこかが伸びている(伸びきっている)んです。
ちなみに「肩がこってる」とか言いますが、状態としては、縮んでる部分は、コリ(凝り)ます。そして伸びている部分は、ハリ(張り)ます。
もし張っているところを伸ばす伸ばすだけのストレッチするとNG

わかりますか??
体のコリとハリでは、まったく異なる対処が必要になります。
体は前後や左右で、どちらかが凝ってたらどちらかは張ってます。時に反対(対角線上)に作用することもあります。
体は立体的ですしね。歪みもあるし動き(体の使い方)のクセもありますしね。そんな単純ではありません。
たとえば、背中が丸まっている猫背、パソコン作業をしているような姿勢だと、基本、背中が張っていて、胸のあたりが凝っています。あまり胸が凝っているというのは自覚がないかもしれませんが、肩の付け根の部分、鎖骨とのつなぎ目あたりに手を入れてみると、結構痛かったりしますよ。
逆に腰が反っている人は、腰は凝っています。お腹は伸びてます(張ってます)。腰のコリをマッサージするよりも、その伸びてるお腹を縮める運動をしてあげるといつの間にか腰のコリはとれていきます。あなたはどっち?!
体をよく観察してみて。
その違和感を感じる部分は、ハリかコリか? 伸びきっているか縮こまっているか。
ハリなら、伸びてるから縮めよう!
コリなら縮んでるから伸ばそう!
急な動きにならないように無理しないように呼吸は吐いてね。吐いたら血流がよくなって、動かしやすくなりますよ。
正しく理解してストレッチしよう!
今までのストレッチ、どれだけ自己流で、またどれだけ勘違いしてたかおわかりいただけましたか?
ただ体は立体的です。左右前後だけで考えられません。パーツを組み合わせたんじゃなくて、すべてが途切れなく繋がっているわけです。だから、もし膝を怪我しても、その影響が首にくることは不思議ではなくそうなのです。
もし浮き指が気になるなら、浮いている指だけをつけようとするのではなく、全身の筋肉バランス、骨盤の角度、姿勢が関係しているので、そちらからアプローチすれば浮いている指は地面につくのです。「つける」のではなく「つく」のです。
右の写真のようなストレッチの場合、まずは座ったときの姿勢、骨盤の位置が正しくできていなければ、いくらやっても、このようにペタッとつくことは叶いません。それだけではなく、別の部分に負担をかけてストレッチで体をいためてしまうかもしれませんよ。
最初の座り姿勢(ポジション)さえおさえれば、まずストレッチする前にも関わらず、いつもと全然違うところまで体が前に倒すことができる状態になります。そのまま数回ストレッチをするだけで、どんどん腰は伸びて膝裏も伸びてペタっとつくようにになります。これが筋肉の弾力と伸縮性をうみ、しなやかな動きをつくるための本来のストレッチへとつながります。
ストレッチしても自分の体は変化しない、効果が出てこない。それは意味のないストレッチをしているのですが、ストレッチする以前の問題を解決しましょう。もしお悩みの方は、一度グループレッスンや講座にお越しくださいね。